情報通信技術の高度化によって、様々な情報がデジタル化され、ネットワークを通じて発信・流通されるようになるとともに、クラウド技術の発展によりサイバー空間は企業、社会、そして個人の生活にとって「公共空間」としてより一層の重みをもつようになっています。
さらに、SNSや動画投稿サイトなどで誰もがいつでも情報を発信することができ、「Chat GPT」をはじめとした対話型AIが登場するなど、多種多様で大量の情報に誰もが接し、活用できる社会となったことで、サービスの提供や価値の創出の在り方が変化しており、イノベーションのためのサイバー空間の果たす役割が拡大しています。
その一方で、サイバー空間をめぐる脅威は極めて深刻な状況であり、ランサムウェアの感染被害が拡大し、製造業、医療などの様々な分野において、事業活動の停止・遅延により社会経済活動に、多大な影響が及ぶなどの被害が確認されています。
このような状況下、ネットワーク社会における県民生活の安全と平穏に寄与することを目的に、インターネット関連事業者・団体や行政機関等がより緊密な連携を図りながら、ネットワーク・セキュリティに関する諸対策を講じることが急務になっております。
こうした認識のもと、「岡山県情報セキュリティ協議会」の会員各社の皆様と共に、インターネット関連事業者・団体等と連携したネットワークセキュリティ対策やネットワーク犯罪の被害防止対策を推進し、健全な高度情報社会のための防犯意識の普及活動に努めてまいりたいと考えております。
つきましては、本趣旨をご理解いただき、ご賛同いただきますようお願い申し上げます。
岡山県情報セキュリティ協議会
会長 稲谷 聡(株式会社システムエンタープライズ)